女性に多い病気について

女性に多い病気が心配。どんな病気がありますか?
○子宮内膜症(しきゅうないまくしょう)
子宮の内側を覆っている膜と同じ組織が、子宮以外(卵巣など)の場所にできて、生理(月経)と同じタイミングで出血し、生理痛(月経痛)や卵巣のはれを起こします。
妊娠しにくさ(不妊症)の原因になることもあります。
寝込むほどの生理痛(月経痛)がある人は、婦人科を受診しましょう。

○子宮筋腫(しきゅうきんしゅ)
子宮の筋肉の一部がこぶ状に発育したものです。
子宮筋腫があると、経血の量が多くなったり、生理痛(月経痛)がでたりします。
症状はこぶができた場所によって異なりますが、子宮の内側にできたこぶは小さくても症状が強く、経血の量が多くなります。
妊娠しにくくなったり、流産しやすくなったりする場合があります。

○卵巣腫瘍(らんそうしゅよう)
卵巣は子宮の左右に1つずつあり、通常2〜3㎝の大きさです。
腫瘍が小さいうちは症状が出にくいですが、大きくなるとお腹が張って苦しくなったり、下腹部に痛みがでたり、尿が近くなる・回数が多くなることがあります。
まれに腫瘍が破裂したり、茎捻転(けいねんてん)といって腫瘍がお腹の中でねじれてしまうと、突然の強い下腹部の痛みが出現することもあります。

○がん
子宮頸(しきゅうけい)がんや乳がんが増えているので、検診を受けるべき年齢(子宮頸がん:20歳以上、乳がん:40歳以上)になったら、住んでいる市町村からがん検診の案内とクーポン券が届くので積極的に受けるようにしましょう。
また、子宮頸がんについては、ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンを受けると、ヒトパピローマウイルスの感染を防ぎ、将来の子宮頸がんを予防する効果があることが分かってきています。

「性教育いらすと」様のイラストを使用させていただきました。

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